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「小田原まちづくり応援団」設立趣意書 |
小田原は、自然、歴史、文化、産業に恵まれるとともに、交通の要衝として「交流」を育むことによって栄えてきた、一千年以上の歴史を持つまちです。その「交流」の姿は、山の道、海の道、東海道、鉄道、車の道というように時代ごとに変わってきましたが、小田原はつねに交流の舞台として輝いていました。そして交流の長い歴史を通じて、多様な文化、無数の資産、さまざまな物語が、まちで楽しみながら働き暮らしつづけてゆくノウハウとして蓄積されてきました。しかしそうした貴重なまちの宝物も、時代とともに埋もれ、輝きを失い、価値を見出すことすらできない状態になっています。 今世紀は、世界的な「交流の時代」になると言われています。地域ならではの個性を磨き、その魅力を発信することによって、初めて多様な人びとが集い、その交流を通して地域に活力が生み出される時代です。 そこで私たちは、今こそ「まちの宝物を活かした小田原らしいまちづくり」に取り組むべきだと考えました。市民の誰もが自らの手と知恵を出しあうこと。多様な主体(地元組織、市民団体、NPO、大学、企業、行政など)が、互いの持ち味を引き出しあうこと。こうした方向性が、「交流」を通して地域に活力を生み出すために不可欠です。この考え方といくつかの具体案はすでに、「おだわら千年蔵構想」として取りまとめています。 この「おだわら千年蔵構想」の実現と展開を目指して、私たちは多様な主体と連携し、「まちの宝物を活かした小田原らしいまちづくり」を推進するために、「小田原まちづくり応援団」を設立し、以下の基本方針のもとに、今日まで活動を展開してきました。・多様な主体によるまちづくり活動のつなぎ手となります。 ・「おだわら千年蔵構想」を土台にしたまちづくりを推進して、地域の生活の質を高めます。 ・多様な主体の参加と連携を促すためのネットワークの場を設けます。 ・地域に眠っている宝物を掘り出し、蘇らせる仕組みを作ります。 ・小さな想いを大切にして、新しい発想を取り込み、具体的なかたちにする仕組みを作ります。 ・オープンな運営に努め、信頼関係を築き上げます。 ここに、活動の組織的な基盤をより強化し、より一層広く公益に寄与していくために、特定非営利活動法人を設立することとします。 平成16年4月5日 法人の名称 特定非営利活動法人 小田原まちづくり応援団 設立代表者 平井 丈夫 「おだわら千年蔵構想」の参考 (社団法人日本建築家協会関東 甲信越支部発行JIA Bulletin 2005年10月号/まちづくり) |